昨日に引き続き、「ファンタジア」後半部分を鑑賞。
- 「田園交響曲」(ベートーヴェン)。絵が素晴らしい。ペガサス(天馬)の動きがきれいだ。想像上の動物なのに「動きが自然」だと錯覚してしまう。ケンタウロス(半人半馬)の踊りも見事だし、天使たちは表情も動きもかわいい。作曲者のつけたストーリーとは全然違うけど、これだけイマジネーションが豊かで完成度が高ければ何も文句はない。
- 「時の踊り」(ポンキエルリ)。ダチョウ、カバ、ゾウ、ワニが順に登場して、朝・昼・夕・夜の踊りを披露する。カバは女の子なんだな。ちょっと意表をついた設定で面白い。
- 「禿げ山の一夜」(ムソルグスキー)/「アヴェ・マリア」(シューベルト)。禿げ山の一夜はちょっと怖いね。絵は(暗いけど)美しいのだが、ストーリーの面白みはあまり感じなかった。最初から最後まで化け物がやたらと飛び回っているばかり、という印象。鐘が鳴るところの魔王の表情はさすがだけどね。アヴェ・マリアは、これだけの傑作映画の掉尾を飾るには少し物足りない気がした。宗教的な共感が深ければより感動できるのかも知れない。ディズニーの語法は世界共通だと言われているけれども、こういう題材を選んでしまうとキリスト教文化圏に固有の表現になってしまうのは致し方ないな。
ちなみに、子供たちは前編も後編もかなり真剣に見ていた(坊はさすがに途中で別の遊びを始めたが)。まあ、プリキュアも結構だけど、こんな風に何十年たっても色あせない本物の傑作をたまに見るのも悪くないぞよ。
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