2022年10月02日

バファローズ、パ・リーグ二連覇!

 いやー、2年続けてこんなエントリを書くことになるとは……

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 途中までリードされていたのですが、中嶋監督のコメントによれば「誰ひとり諦めていなかった」とのこと。9月のホークス3連戦の3試合目にも監督が同じコメントしてましたよね。9回1点ビハインドで、四球で出塁した若月がベンチに向かってガッツポーズした試合。この試合を逆転で拾って、ホークスにプレッシャーをかけたわけです。いつの間にか、チームがすっかり「強者のメンタル」になっているところが、すごいと思います。

 バファローズファンとしては、どうしても「2014年10月2日」を思い出さずにはおれないでしょう。圧倒的強者のホークス相手に、最後まで食らいつき、力尽きたあの年です。同じ日付の日に、直接対決ではなかったとはいえ、「あの」ホークスをかわして優勝するなんて、本当に出来過ぎたストーリーです。

 今シーズンは、打つ方がどうにも「吉田正尚個人軍」に逆戻りしてしまって、「優勝を目指す」みたいな雰囲気にはなかなかなりませんでした。ラオウ(杉本)と紅林はさっぱりだし、T-岡田はもはや安定の低迷ぶりだし(苦笑)。もっとも、その代わりに中川や頓宮がなかなかの活躍っぷりではありました。投手陣は相変わらず安定していますけど、まあ点を取らないと勝てませんからね。そういう意味では、確かにリーグ優勝はしたんだけど、やっぱり去年と同じく、危なっかしいチームではあります。

 まあ、子供の時は「圧倒的に強いチーム」に憧れるわけだけど、大人になると、そういう危なっかしいところも含めて魅力を感じるようにはなるんですよね。ともあれ、今年も楽しませてくれてありがとうございます。CSも頑張って、スワローズともう1回日本一目指して戦おうね(ベイスターズでもタイガースでもいいんだけど、やっぱりスワローズとやりたいな)。

タグ:野球
Posted at 2022年10月02日 23:23:39

2022年09月10日

映画「荒野に希望の灯をともす」

 名古屋のシネマスコーレで見てきました。51席のミニシアターですが、8割ぐらいは入ってたんじゃないかな。

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 パキスタン・アフガニスタンの国境地帯で医療と用水路建設に尽力した中村哲氏のドキュメンタリーです。中村氏の活動については大まかには知っていました。しかし、改めて映像で見ると、「アフガニスタンの砂漠地帯に用水路を建設する」というのが、どれほど途方もない事業なのか、思い知らされた。土木工学の知識が全くないところから、こんなことが実現できた、ということが、驚異的というほかない。

 活動の初期に、診療所を作るために地域の長老会と話し合う場面がある。長老の一人は「気まぐれに支援して、そのうち去ってしまうのではないか」と懸念を示す。中村氏は「自分が死んでも診療所が続くようにする」と答える。現地の人々の信頼を得るというのは、こういう作業の積み重ねなのだろう。その実績がなければ、用水路を作るという危険な大事業に、あれだけの現地の人々が協力するわけがない。

 用水路が完成して、住民が戻ってきた地域で、モスクで授業を受ける子供たちのシーンがあった。ランドセルを使っている子供たちもいた。あれはきっと「海を越えたランドセル」だろう。

 授業を受けているのは男の子ばかりだった。これを見ると、「女子教育はどうなっているのか?」という別の感想も生まれてくる。しかし、中村氏はおそらくそこには踏み込まない。そこに生きる人々が、自分たちの価値観でまず「生きる」ことが大事なのだ。

 中村氏は、最後は何者かによって銃撃され、命を落とす。あれほど現地の人々に信頼され、尊敬されていたにも関わらず、である。この映画は、銃撃事件については何も論評しない。事件については、朝日新聞が特集記事にしている(「実行犯の『遺言』 ~中村哲さん殺害事件を追う~」、2021年6月)。無料部分しか読めてないのだけど、身代金目的で誘拐しようとしたが、行き違いで殺害に至ってしまった、ということらしい。

 パンフレットに寄せられた、フォトジャーナリスト安田菜津紀さんの「この映画を見て、ともに考えたい。『中村さんよくやったね』『大変だったね』の、その先を。」という短い言葉が印象に残る。中村氏と同じことはできないかもしれないけど、中村氏が何を考えたかを学んで、できることをやっていきたい。

タグ:映画
Posted at 2022年09月10日 19:37:46

2022年09月08日

公立の中高一貫校で音楽科って……

 「【独自】明和に20人学級音楽コース 愛知中高一貫、300人規模ホールも」(中日新聞Web 9/5)……愛知県立明和高校が中高一貫に移行しようとしているのですが、それに伴って「中学に音楽コースを設置」するそうです。うーん、公立の中学校に音楽科って要る?? 小学6年生の段階で、音楽の道に決め打ちしちゃうわけ? それを公立の学校でやるわけ??

 愛知県には、音楽科を持つ公立高校が、県立明和高校と名古屋市立菊里高校の2校ある。今春の入試では、どちらも定員割れを起こしていた。志願者が減っているわけですよ。ニーズと逆行してません? あ、だから中学から青田刈りしよう、という発想なのか? 筋が悪いとしか思えんな。

 大村知事の「6年間修行して世界を目指して欲しい」というコメントもなんだか空虚に聞こえます。関係者にはたいへん失礼ですけど、「世界を目指す」レベルの人が明和や菊里の音楽科を目指しますかね? ヴァイオリニストの竹澤恭子さんは世界で活躍されていますが、愛知県の大府中学校から上京して桐朋学園高校の音楽科とのことです。世界を目指す人って、自然とそういう発想になると思います。音楽の世界では、若い頃から有力な指導者に「見つけてもらう」ことって大事なんだと思う。いくら才能があっても、そういうラインに入ってないと、埋もれたままになってしまう。

 明和・菊里で、本気で「世界を目指す」音楽家を育てたいのであれば、世界的な音楽指導者を客員でどんどん招聘して、才能ある若い芽を見つけて引き抜いてもらう、というような方向にお金を使った方がいいんじゃないのかな、と思います。でも、そうはならない。予算をつけて制度と建物を作ることしか考えてない。本気で音楽家を育てたいなんて誰も思ってなくて、ただの予算の分捕り合戦でしかないんだろうな、と思います。明和の音楽科の卒業生は懸念を表明した方がいいと思うんだけど、なんか歓迎しちゃってるみたいですよね……

タグ:社会 教育
Posted at 2022年09月08日 20:34:25
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