2026年04月11日

木たち・野菜たち

 ナツミカンの花芽がふくらんできています。しかし、今年も木の右半分にしか花がつきません。

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 左半分の太い枝をだいぶ整理したのですが、あまり効果はなかったようです。

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 根を切ってみることにしました。この時期にやるのはよくないのかもしれませんが、放置していると左側の勢いがどんどん強くなってしまいます。下の点線に沿って 40 cm ぐらい掘り返して、強い根を4本切りました。樹勢は強いので、たぶん大丈夫だと思います。

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 こんな記事を見つけました。タイトルは「鉢植えみかん」ですが、庭植えの木についても少し記述があります。今後の参考にしようと思います。

ドラゴン農園

【みかんの育て方】植え替えと根詰まりの解消:鉢植えみかんを長く元気に育てるコツ

こんにちは、ガーデニング愛好家の皆さん!今回は「植え替えと根詰まりの解消」というテーマで、特に鉢植えみかんを長期間健康に育てるための重要なメンテナンス方法についてご紹介します。 鉢植えみかんを数年育てていると、根が鉢いっぱいに広がって…

(2025年04月18日 14:49)

 ウメの実が大きくなってきました。この写真のように1個ずつついているものは良いのですが、たくさんの実が固まってついているところもあるので、間引きをしようと思っています。

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 スナップエンドウは順調です。巣蒔きで育てたオオムギは穂を出しました。栄養がオオムギの実に回りすぎないように、少しずつ間引いています。

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 ミニトマトの苗はだいぶ大きくなったので、外に出して環境に慣らそうとしたのですが、風が強くて倒れてしまいました。葉も折れてしまいました。支柱(割り箸)を立てて、復活待ちです。

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 室内の株も2本残してあるので、外のがダメだったらこちらに切り替えます。

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 プランターは、いったん片付けました。かつお菜・ルッコラのタネ採りは間に合いませんでした。花が咲いてからタネができるまで、けっこうかかるんですね。片付けた残滓は、短く切って敷き詰め、さらに生ごみ堆肥・培養土と混ぜ込んであります。ネギは残しました。ネギとミニトマトを混植する予定です。

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タグ:園芸
Posted at 2026年04月11日 18:06:08

2026年04月04日

「空色心経」(こうの史代作、朝日新聞出版)

 「般若心経」をモチーフにした漫画です。主人公が生きる現世は黒の線で、観自在菩薩が舎利子と対話する古代インドの世界は青の線で描かれる「二色コミック」というのが売り?です。こうの史代さんには、作画技法を隠しテーマにしている作品がけっこうありますね。「ぼおるぺん古事記」もそうだし、「この世界の片隅に」や「長い道」にもそういう部分がある。なお、黒の線にも2種類のタッチがあって、使い分けられています。

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 舎利子が観自在菩薩に「お兄さん」と呼びかけていて、観自在菩薩は男性の設定のようです。私は女性のイメージを持っていたので、どういうことだろうと思ってネット検索したところ、ものすごい量の情報が出てきて、ああこれは迂闊に語ったらアカンやつやな、とそっ閉じしました。仏教は奥が深い。

 本書では、現世と仏様の世界は隔絶していますが、主人公が般若心経手ぬぐい(比叡山延暦寺のお土産とみられる)を持っていることを通して、2つの世界が微かにつながっています。主人公には「青色の世界」が少しだけ見えているようです。

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 コロナ禍を思わせる鬱々とした現世で、秘かに苦しみを抱える主人公。観自在菩薩が仏の世界から優しく語りかけます。

その手にあるのは何だ
恐怖なのか
開いてそれを眺めてごらん
別に消さなくたっていい
ただ恐れなければいいだけだ

本書90ページ

 「別に消さなくたっていい」というのは、般若心経の原文に書かれているのでしょうか、それともこうのさんの解釈でしょうか。私はこの一言がとても好きです。恐怖や不安を「消そう」とするのは、苦しいことです。「消さなくたっていい」と受け入れると、少し心が楽になります。

その悲しみはもうきみだけのものではない
そう気づけば
心はやがてのどかな海にたどりつく

本書98-99ページ

 主人公は般若心経を唱え、観自在菩薩と対話し、真言(呪文)「羯諦羯諦(ぎゃーていぎゃーてい)……」にたどり着いた時、仏の世界を垣間見ます。「笹舟」が大事なモチーフになっています。

 苦しみと向き合い、浄化されるプロセスは、普遍的なものです。長く語り継がれてきた般若心経には、それだけの力があるんですね。多くの創作者が般若心経に触発された作品を作ってきましたが、また一つの優れた作品がそれに加わった、と思いました。何度も繰り返し味わえる名品です。

タグ:読書
Posted at 2026年04月04日 19:05:16

2026年03月29日

戦争を「望んだ」戦前の民衆

 歴史家の益田肇氏(シンガポール国立大准教授)の論考が、最近よく取り上げられています。少し前に、朝日新聞デジタルの紹介記事がプレゼントされていたのを読んだばかりですが、先日中日新聞の夕刊にも取り上げられていました。(下のリンクは有料記事なので、会員以外は読めません)

東京新聞デジタル

対米開戦「軍部暴走論」を問い直す 民衆が支持した背景は 『人びとの社会戦争』を著した益田肇さん:東京新聞デジタル

〈土曜訪問〉 八十余年前、日本が米国との開戦に至ったのは、軍部の暴走が原因で、巻き込まれた国民は被害者──。戦後、一貫して有力視されて...

 この記事は、益田氏ご本人のインタビューを通して、昨年10月に刊行された「人びとの社会戦争」(岩波書店)の内容を紹介するものです。益田氏の主張の骨子は、日中・太平洋戦争の開戦は、政府・軍部が勝手に起こしたものではなく、当時の民衆が「主体的に全体主義や戦争を待望していた」ことにある、とのことです。

 なぜ民衆が戦争を待望したのか。その背景にあるのは、「ジェンダーや家族のあり方、また共同体や国家のあるべき姿をめぐる、人びとの日常生活における争い」(本記事第7段落より引用)だった、と益田氏は主張し、これを「社会戦争」と呼んでいます。個人主義・自由民主主義、享楽主義、女性の社会進出などの思想を「解放」、家父長制による秩序、男らしさ/女らしさを求める思想を「引締め」として、この2つの思想が人びとの間で対立してきた、とすると、以下のような考察が成り立ちます。

実際、「解放/引締め」で日本の近現代史を繙くと、大正から昭和初期(解放)→日中・太平洋戦争(引締め)→敗戦直後(解放)→冷戦期(引締め)と、見事に分類できるのだ。

本記事第9段落

 これの続きとして、冷戦終了(解放)→ロシアによるウクライナ侵攻を端緒とする世界秩序の不安定化(引締め)、というサイクルを付け加えることができそうです。現在、「引締め」思想を持つ人の勢力が、だんだん強くなっていることは、疑いの余地がありません。

 この記事に書かれている内容だけでは、なぜ「引締め」思想が優勢になることが、「全体主義や戦争を待望していた」ことにつながるのかは、あまり明らかではありません。先日読んだ朝日新聞の記事では、もう少し踏み込んだ解説があったような気がするのですが、もう読めないので(苦笑)、確認できません。冷戦時代は「引締め」期、と分類されていますが、その時代の日本の民衆が戦争を待望していたようには思えません。現代においても、SNSなどで「解放」派と「引締め」派のバトルをよく見かけますが、「引締め」派に属していそうな方でも「自分は戦争をやりたいと思っているわけじゃない」と主張されていることがほとんどです。

 結局「人びとの社会戦争」をちゃんと読まないといけないな、と思っているところです。はい、図書館で借りてきました。

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 まだ20ページしか読んでません。分厚いので、だいぶ時間がかかりそうです。

タグ:読書 社会
Posted at 2026年03月29日 23:54:04
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