ふと思い立って、学生時代に仲間が演奏していた金管五重奏曲を聴こうと、YouTube で探してみました。人気があってよく演奏されていたのはエワルドの3番の第1楽章です。
YouTube ではスコアが表示される動画が増えてきているのですが、この曲はないみたいですね。IMSLP でもフルスコアは登録されてない。Victor Ewald ってけっこう古い人のはずだけど、なぜだろうと思っていました。どうやら、出版されたのがかなり最近であるため(Wikipedia 英語版による)、アメリカでは著作権がまだ生きているようです。日本での管理状況を調べてみましたが、作曲者の著作権が消滅しているのは確かだけど、出版楽譜の著作権についてはよくわかりませんでした(J-WID: 作品データベース検索サービスによる)。
もう一つ思い出したのは、2番の終楽章で、トロンボーンにこんなフレーズがあって、「こんなん出来るわけないやろ」とトロンボーン吹きがこぼしていたことです。エワルドの時代では、このパートはテナーホルンで演奏されていたそうです。テンポが速いので、バルブ式かピストン式でないと無理ですよねえ。
このフレーズは、1オクターブ上のトランペットとユニゾンなので、トロンボーンは4分音符で刻んで演奏することもあるようです。下の演奏動画を見ると、トロンボーンは一応このフレーズを演奏しているようにも見えますね。私はトロンボーンの演奏には詳しくありませんが、詳しい方はどう見られますでしょうか。
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