2007年09月01日

2007年09月01日:「ファンタジア」(前半)

 ディズニーの「ファンタジア」(1940年版)の DVD を買った。妻が子供たちに「まほうつかいのでし」の絵本(上田真而子文、斎藤隆夫絵、福音館書店)を買ったので、このお話を聞かせるならやっぱりあの曲を聴いてもらわにゃならんでしょ、というわけ。「ファンタジア」は昔から存在は知っていたのだが今まで見る機会がなく、実はどんな内容かよく知らなかった。

 というわけで、今日は前半のみ視聴。窓を開けているため外の騒音が激しく、ダイナミックレンジの大きいオーケストラ曲を聴くような環境ではないのだが、音の小さいところは音楽を脳内補完しながらなんとか鑑賞。

  • 「トッカータとフーガ」(バッハ)。これは曲もストコフスキーの編曲もそれほど好きじゃない上に、トッカータのところは絵がオーケストラのシルエットばかりで、なんだかなあ、と思った。フーガに入ると抽象画風になって、これはまずまず。
  • 「くるみ割り人形」(チャイコフスキー)。このへんからちょっと絵がディズニー的になってくる。最初「金平糖の踊り」から始まるのだが、外がうるさくて訳がわからなかった(苦笑)。「中国の踊り」のキノコたちが出色。
  • お目当ての「魔法使いの弟子」(デュカ)。ミッキーマウスが魔法使いの弟子に扮して登場。よく知られたキャラクターが出てくるのはここだけみたい。これはよくできてますねえ。音楽が 3/8 に変わって、少しずつ動き出してファゴットのテーマが出てくるあたり、見事に絵がハマっている。後半は斧で割られたほうきが2本になるんじゃなくて、たくさんになっちゃうんですね。まあこのへんがディズニーらしい演出だな。ちなみに原曲は真面目に二声対位法で進んでいく。それにしても、この曲を聴くたび思うんだけど、どう見ても質実剛健な絶対音楽が本領のようなデュカがこんな曲を書いて、しかもそれが一番有名(というか他の曲はほとんど知られてない)というのはなんだか面白いね。
  • 「春の祭典」(ストラヴィンスキー)。地球の誕生から恐竜の滅亡まで。生命の発生から恐竜に進化するスピードがすご過ぎる(笑)。いきなり魚が登場して、しかも泳いでいる途中に手足が生えて、陸に上がったらもう恐竜になっとるやんか。草食恐竜が平和に草を食んでいるところに肉食恐竜(ティラノサウルスか?)がやってくるあたりは、これまた素晴らしく音楽と絵がマッチしている。終わりがちょっとよくわからなかった。
タグ:映画 音楽
Posted at 2007年09月01日 02:19:55
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