小学生の頃、知人を訪ねて福井県武生市に旅行で行きました。新大阪から米原まで新幹線に乗り、米原から北陸線(しらさぎ)で武生まで行きました。このルートを選んだのは、電車好きだった私を新幹線に乗せてやるためだったと思います。ちなみに、復路は湖西線経由で大阪まで直行(雷鳥)でした。湖西線は当時開通間もなかったように記憶しています。ということは、1975年だったんかな?
さて、武生駅に着いた後に、なんだかローカル電車に乗った記憶がうっすらとあるのです。この電車の正体が、なかなかわかりませんでした。ところが、Facebook で「おすすめ」のページとして福井鉄道のチャンネルが表示されて、「あっこれかも!」と思って調べました。やっと見つけた!
【公式】福鉄Tube 大人のための福鉄電車大図鑑 5 さようなら南越線
始点が社武生(しゃたけふ)駅、終点が粟田部(あわたべ)駅。うん、そうだったわ。思い出した。どちらも少し変わった駅名だから、印象に残ったんだった。粟田部駅のホーム、確かにこんな感じだった。電車を降りた後、スロープでホームから降りていくの。
そのあと、駅から少し離れたところで線路をまたいだとき、案内してくれた知人のおじさんに「電車来ない?」と聞いたら、「ここはもう電車走ってないんだ」と答えが返ってきた。粟田部〜戸ノ口間は1971年に廃線になっていたのです。なんかいろいろつながるなあ。
その知人が誰だったのか、どういう関係の人だったのか、私はよく知らないのです。父に聞いたら知ってるのかもしれない。大きな家の一室に泊めてもらって、そこの子供たちとかくれんぼをして遊んだり、海に行っておじさんたちがフグばっかり釣ってるのを眺めたり、越前和紙の展示館で紙すき体験をしたり(展示を見ただけだったかも)。母は当時体が弱く、出不精でもあったので、これがうちの唯一の家族旅行になりました。