冨山和彦氏(経営共創基盤代表取締役CEO)の大学教育についてのコメントって、わりと的外れなことが多いのですが、この記事はよかった。
日本企業で出世する人たち、じつは「超低学歴」ばかりになっていた…!【2020年ベスト記事】 @moneygendai https://t.co/5hlgRf4Dgp #マネー現代
— 現代ビジネス (@gendai_biz) December 29, 2020
この一節に爆笑しました。
冨山 有名企業の経営者など経済界の人たちが集まる宴会で、大学時代の話になると、みな不思議なくらい自分がいかに勉強をしなかったかという自慢話になるわけです(笑)。俺は大学に行かずに麻雀ばかりやっていかとか、運動しかしていなかったとか、みな滔々と語るわけです。それでいて「最近の若い連中は、勉強していない」とか上から目線で言うから意味不明です(笑)。
ホントに意味不明だよね。全面的に同意します。まあ、これに続くコメント、「日本の政治家も官僚も経済人も、国際的にみると驚くほど低学歴になってしまったわけです。」これはちょっと言い過ぎかなとは思います。大卒の人が多いと思うんだけど、それより「高学歴」というと、大学院卒になる。国際的に見て、「政治家・官僚・経済人」に大学院卒の人ってそんなに多いんだろうか。
ただ、その後に出てくる、この主張はものすごく正しいと思う。
つまり、物事を一般化、抽象化して普遍の原理原則から演繹する思考法が、訓練されてないと、変化に対応できません。だからこそ、高い学歴が価値を持つのです。
もちろん、学歴が高くなくてもそういう思考法を持っている人はいるんだけど、それを独力で身につけるには、持って生まれた才能や、本人の大変な努力(努力することも才能だ)が必要になる。そこまでの才能がない人には、学歴をつけることは「変化する社会に対応する」ための早道なんですよ。だから頑張って勉強しましょう、ということになる。