Radicale の続き。DAVdroid を使った Android との連携はうまくいったが、Mac 上でも見られるようにしておきたい。カレンダーの方は以前から Thunderbird の Lightning アドオンを使っている。これは何も問題なくて、次のようにすればよい。
- 「予定とToDo」から「カレンダー」を開く。
- 「カレンダー」リストで右クリックして、「新規カレンダー」を選ぶ。
- 「ネットワークのサーバーに保存」
- フォーマット=CalDAV, 場所=
http://localhost:5232/nagata/calendar
, オフラインサポート=ON - カレンダーの名前・色・アラーム通知(私は無指定にしている)を決める
- ログイン名とパスワードを要求されるので、入力する
問題は連絡先の方。Mac 純正の「連絡先」は一応 CardDAV サーバにアクセスできるはずなのだが、うまくいった試しがない。Thunderbird の CardBook というアドオンも試してみたが、ふりがなが表示されないなど、いろいろと不便。そこで、CardDavMate というのを試してみることにした。これは Javascript で書かれていて、ブラウザ上で動作する。セットアップが複雑で理解するのに苦労したが、できてしまえば簡単だった。
- CardDavMate をダウンロード・解凍する。
config.js
を開き、var globalNetworkCheckSettings={
という記述を探して、以下のように変更。var globalNetworkCheckSettings={ // 以下4行をコメントアウト // href: location.protocol+'//'+location.hostname+ // (location.port ? ':'+location.port: '')+ // location.pathname.replace(RegExp('/+[^/]+/*(index\.html)?$'),'')+ // '/caldav.php/', href: "http://localhost:5232/", // 追加
- Radicale の
config
を開き、次の記述を追加。これは、クロスドメインによる Javascript の制約を回避するもの。[headers] Access-Control-Allow-Origin = * Access-Control-Allow-Methods = GET, POST, OPTIONS, PROPFIND, PROPPATCH, REPORT, PUT, MOVE, DELETE, LOCK, UNLOCK Access-Control-Allow-Headers = User-Agent, Authorization, Content-type, Depth, If-match, If-None-Match, Lock-Token, Timeout, Destination, Overwrite, Prefer, X-client, X-Requested-With Access-Control-Expose-Headers = Etag, Preference-Applied
- CardDavMate の
index.html
をブラウザで開くと、名前とパスワードを入れる画面が出るので、入力する。うまくいけば連絡先のリストが出てくるはず。出てこなければ、ブラウザのエラーコンソールを見て対策を考える。
ふりがなの表示には対応しているが、エントリの表示が「名前の漢字表記順」になっていて、「ふりがなの順」になっていないのは残念。まあ、Mac 上で連絡先を編集することはあまりないので、このぐらいは我慢しようか。