このサイトにときどき登場する楽譜の引用は GNU LilyPond を使って書いているのだが、OS を Leopard にしてから LilyPond の GUI アプリケーションが正常に動かなくなっていることに気がついた。起動はできるし、エディタも機能しているが、メニューが空っぽなので何もできない。LilyPond 開発チームはこのバグをかなり前から認識していたようだが、誰も Mac の実機を持っていないため修正できないそうだ。自前で修正しようかとも思ったが、GUI 部分のソースがどこにあるのかよくわからないし、アプリケーションを再構築するのはとても大変なので、断念した。かわりに、GUI だけを別に作ってみた。
(LilyRunner のページへ。LilyPond のユーザーは日本には少ないみたいなので、ドキュメントは英語です)。
GUI というより、コマンドラインツールのラッパーですな。Drag & Drop で LilyPond のソースファイルを開くと、LilyPond のコマンドライン版が起動して、メッセージがウィンドウに表示される。convert-ly
は、AppleScript の update syntax
コマンドで実行する。また、PDF のプレビューは自動的に開くが、音符をクリックすると textedit://(file):(line):(column)
という url として認識され、これを LilyRunner が認識してエディタで対応箇所を開くようにもしてある(今のところ mi と CotEditor のみサポート)。