名古屋に来てからはや10年。断続的に家庭菜園を続けているのだが、成果はずっと微妙な感じが続いている。最近までお隣にいらっしゃった方がとても菜園が上手で、毎年魔法のように見事な野菜を作っておられたので、うちには何が足りないのかなあとずっと思っていた。
今年は、畑を大改造してみることにしました。とにかくうちの庭は粘土質で、水はけが悪い。少しずつ土を改良してきたつもりだけど、去年ミニトマトを片付ける時に根を掘り上げてみたら、根の下の方は完全に粘土質の土に埋まっていた。これじゃあ息もできないよな。
いろいろ調べてみたところ、「レイズドベッド」というのが流行っているらしい。下の動画のように、「あぜ板」を使えば安価・手軽にできそうです。
高さ 50 cm のあぜ板で作ることにしました。設計は下の通り。
地面から 25 cm 分は頑張って掘ります。下の方はガチで粘土層で、しかも石がいっぱい混じっている。石を取り除き、粘土を砕きながら進めます。また、畑の真ん中を排水管が通っているので、あぜ板の切り欠きが必要です。金のこでも切れるけど、今回は電気のこぎりを使いました。
あぜ板を曲げる時にはバーナーを使います。これを使っています。ガスと空気を別々に調節できるのはいいのだけど、炎を止める時がちょっと不便です。後ろのダイヤルを回さないといけないので、両手での操作が必要になります。
粘土質を改良するため、もみがらくん炭 40L, パーライト 30L, バーミキュライト 30L, 砂 18 kg×4袋(45L ぐらい?)、生ゴミ堆肥(30Lぐらい)、昔買った培養土の残り(10Lぐらい)を投入しました。合計 185L。畑の面積(164×76 cm2)で割ると、高さ 15 cm ぐらいの計算になります。もともと地面からは 10 cm 分ぐらいは土が入っていたので、一応計算は合ってます。
上の商品はどれも良いものでした。パーライトは最初「排水性」を重視して、黒曜石パーライトを探していたのですが、雨が降った時に水を保持して、晴れた時に放出してくれると考え直して、保水性の真珠岩パーライトにしました。真珠岩パーライトの方が入手しやすいんだよね。砂は最近はコーナンブランドのものをもっぱら買ってます。他の目的のものも合わせて最近8袋買いました。佐川急便のお兄さんにご苦労をおかけしております。
去年の11月からコツコツ作業を続けて、ようやく完成しました!
現状では、有機成分が昔の畑の土と生ゴミ堆肥しかありません。剪定くずや雑草でマルチングしながら有機成分を増やしていく算段です。
あと、雨が降った時に、畑の外の地面に水が溜まるのも気になっていました。排水口に向けて、勾配を作ってやることにしました。
水勾配は「2%」あれば良さそうです(参照:「あなたの家の外構、適切な水勾配はどれだけか分かりますか?」外構完全攻略ブログ 2022/6/30)。
こんな風になりました。畑の外側の土にも少し砂を混ぜて、タンパーで固めた後に、さらに砂を敷いています。粘土の中に枯れ枝や枯葉を埋めたりしてみたけど、有機物が分解すると結局粘土に戻ってしまいます。粘土質を改良するには、砂を投入することが必須、というのがこの10年の結論です。
ここにクラピアを復活させたい。2016/05/04 には下のようになっていたので、この状態に戻すのが目標です。