2020年10月28日

QNAP TS-128A を導入

 TS-110 の後継機として、QNAP TS-128A を導入した。最初は TS-230 を考えていたのだが、今回も、1ベイの機種に落ち着いた。2ベイの機種を使って RAID を組んだとしても、結局外付けのバックアップは必要になるので、それなら1ベイで十分でしょう、という考えです。さすがに HDD 3台体制は必要ないだろう。今回も、TS-110 は壊れたけど、外付けの方は生きていた(最初は電源が入らないと思っていたが、Mac につないだら普通にアクセスできた)。

 QNAP の NAS は、立ち上げがけっこう大変なので、それなりの覚悟を持って臨んだつもりだったが、予想以上に苦戦しました(苦笑)。今時の NAS だと当たり前なのかもしれないけど、「ストレージプール」という概念がなかなか理解できなくて、かなり戸惑った。

 後日のために、立ち上げ記録を残しておきます。まず、初期設定。

  • QFinder Pro を使って QNAP を見つける。そのあと、QFinder がいろいろ聞いてくるが、全部拒否して一旦終了する。
  • ブラウザで、見つけた QNAP の IP アドレスを直打ちして、アクセスする。
  • 「ファームウェアのインストール」が表示されるので、「開始」。
    20201028-1.png
  • 3分ぐらいで「NAS は再起動しています……」と出て、カウントダウンが始まる。途中で3回ぐらいビープ音がなる。結構時間がかかる。4分ぐらい?
  • 再起動後、最初と同じ画面になった?→「スキップ」を押す
  • 「QNAP保証サービス」の画面が出た→「×」で消す
  • 「QTSスマートインストールシステムへようこそ」と出る。→「スマートインストレーションの開始」
    20201028-2.png
  • 「NASの名前と管理者パスワードを入力」→適当に入れる
  • 「日付と時刻の設定」→タイムゾーン:GMT+09、インターネットタイムサーバーに同期:jp.pool.ntp.org とする。(ntp.nict.jp だと同期できなかった。理由は不明。)
  • ネットワーク設定の構成→ 家庭内 LAN 内の固定アドレスを入れる
  • クロスプラットフォームファイル転送サービス→ Windows, Mac
  • 概要が表示される。「適用」を押すと、「警告:システムを初期化すると、すべてのドライブデータが消去されます。続行しますか?」と出る。→「はい」
  • 12分ぐらいかかる。NAS が再起動したあと、上で設定した固定アドレスでアクセスし、ログインする。
    20201028-3.png

 次に、ストレージプールの作成。

  • 最初の画面(QTSデスクトップ)から「ストレージ&スナップショット」を選択。
    20201028-4.png
  • ストレージ&スナップショットの概要紹介が出るので、「次へ」で進んでいく。「ストレージ&スナップショットへようこそ」、「ブロックベースのスナップショットによりデータを保護」、「File Station でスナップショットを使用する」、「スナップショットを使用して別の NAS にデータをバックアップ」。
  • 「新規ストレージプール」を選ぶ。
    20201028-5.png
  • 「ストレージプールの作成ウィザード」→「次へ」
  • 「ディスクを選択し、設定してください」→ディスク1を選択、RAIDタイプ=「1つ」。
    20201028-6.png
  • 「アラートの閾値」→ 80%(デフォルト)。容量ギリギリまで使いたい時は、もう少し大きくしてもいいのかも。しかしまあ、こういうストレージは、余裕を持たせて使うものなのだろうな。
    20201028-7.png
  • 以上で設定した内容が表示されるので、「作成」。
  • 「選択したディスクのすべてのデータが消去されます。続行しますか?」→「OK」
  • 「これには数分かかることがあります。お待ちください…」→2分ぐらいで作成完了。次に「新規ボリューム」を選択。
    20201028-8.png
  • 「ボリュームの作成」で、「シックボリューム」を選択。ここがよくわからなかったのだが、「一般的な用途にお勧めします」とあるので、これを選ぶことにした。「静的ボリューム」の方が速いらしいんだけど、NAS に速度はあんまり求めてないし。
    20201028-9.png
  • 「構成」80% の閾値(赤線で示してある)を超えない範囲で、2つボリュームを確保することにする。1つは、普通の共有ボリューム。もう1つは、Time Machine バックアップ専用。あとで「スナップショット機能」を使いたいのだが、Time Machine の方はスナップショットは要らない(Time Machine 自体がスナップショットの集まりだから)。だから、ボリュームを分けておく。
  • 1つめのボリューム (DataVol1) は、容量 1.80 TB とする。この容量は、「Time Machine 用のボリュームが 1 TB」になるように決めた。
    20201028-10.png
  • 設定が「要約」として表示されるので、「完了」。「ボリューム DataVol1 を作成中です」と出る。この間、「初期化中」(2分ぐらい)、「フォーマット中」、「デフォルトフォルダの作成中」、「Multimedia Console のインストール」、「Qsync Central のインストール」、「Malware Remover のインストール」、「最適化中」と続く。5分ぐらいかかった。
  • 作成されたボリュームが表示される。
    20201028-11.png
  • 「作成」を押して、2つめのシックボリュームを 1 TB の容量で作成する。今回は、「デフォルトフォルダの作成中」「……のインストール」はなかった。
    20201028-12.png
  • QTS デスクトップから File Station を開くと、DataVol1 の下に Public と Webフォルダがある。DataVol2 の下には何もない。
    20201028-13.png

 次に、個人用データ領域を作る。

  • QTS デスクトップから、コントロールパネル → 権限設定 → ユーザ
    20201028-14.png
  • 「作成」を選ぶ。
    20201028-15.png
  • ユーザ名 XXXX, パスワード ********(8文字以上が必要), ユーザグループ everyone(デフォルト), フォルダ権限 指定なし(デフォルト), アプリケーション特権 すべてのアプリケーションに無制限にアクセス(デフォルト)
    20201028-16.png
  • 作成→新しいユーザが作られる。
  • File Station で、DataVol1 の右にある ... というアイコンをクリックすると、「共有フォルダの作成」が表示される。
    20201028-17.png
  • フォルダ XXXX を作る。また、「ユーザーのアクセス権限の構成」を開いて、ユーザ XXXX に 「読み出し/書き込み」(RW) 権限をつける。
    20201028-18.png
  • Mac から afp://(NASのIPアドレス)/ にアクセスして、上記のユーザ名・パスワードでアクセスすると、Public と XXXX フォルダが見える。

 とりあえず、共有フォルダの設定まではできた。Time Machine と音楽サーバの設定は後日書きます。

タグ:NAS
Posted at 2020年10月28日 23:53:40
email.png