経済産業省の「世界が驚くニッポン!」。こんなのを国の機関が大々的に進めるなんて、何の冗談だと思ってたら、2年も前に虚構新聞で報道済みだったとのこと。
【お知らせ】「日本の「謙虚」、海外アピールに200億計上」についてお詫びを掲載しました。https://t.co/xx2u4ZydDa
— 虚構新聞速報/編集部便り (@kyoko_np) 2017年4月6日
もちろん、日本の素晴らしいところをアピールするのはいいことだと思うんですよ。でも、やり方を考えないとね。「短時間で手っ取り早く目立とう」というガツガツした戦略とは正反対のところに、日本のいいところがあるんじゃないんですか。じっくり時間をかけて、じわじわ浸透させるような戦略でいかないと、本当の良さは発見してもらえないと思う。
経産省の担当者が「自分の担当期間の間に目に見える成果を出したい」と焦ってるんじゃないですか。また、目に見える成果がないと金を出さない財務省にも問題があるんでしょう。官僚がスタンドプレイに走ってどうするんだよ。きっちり黒子に徹して、粛々と業務を進めるのがアンタたちの仕事なんだから、勘違いしないでほしい。
最近クローズアップされている、いわゆる「天下り」の問題って、こういう問題と裏表のような気がする。短期間に結果を出しておかないと、昇進が遅れて、その結果途中で退職するハメになるわけじゃないですか。「天下り」をあまり熱心に叩いていると、途中で退職する人が非常に惨めな思いをすることになるかもしれない。中堅どころの現役官僚の人は、自分がそうなることを避けようとして、スタンドプレイに走って目の前の「成果」を追い求めてしまうことになる。官僚の人たちだって、自分たちの生活を持った生身の人間なんだから、もっと長期的な視点で落ち着いて仕事ができるように、制度改革を進めた方がいいように思う。一方的に叩けばいいってもんじゃない。