2014年12月04日

偽ベートーヴェンのフルートソナタ

 いやいや、某サムラゴーチさんの話じゃなくて、ベートーヴェン作と伝えられてきたけど多分別人作、という(よくある)やつです。ヒメが友だちに伴奏を頼まれたそうで、ピアノパートを練習しているのだが、「なんか難しい!」とぼやいております。

 うん、難しいというか、弾きにくいですね。10小節目、13〜15小節目の左手とか。この「まるで必然性のない弾きにくさ」がいかにも偽物っぽい。楽想そのものはなかなかおしゃれでいい感じなので、誰か翻案してまともな曲に仕上げてあげたらよかったんじゃないでしょうか。ランパル編の楽譜があるそうだけど、フルートパートは良くなってるだろうけどピアノパートはどうなのかな。

 こんなことを書くとフルート吹きの人から反発を買いそうだけど、フルートのソロ曲のピアノパートってつまらんやつが多いんですよ。バッハのフルートソナタでも、ロ短調のチェンバロパートは弾いててほんとに楽しいのだが、ハ長調(偽作)なんて退屈きわまりない。他にも、フルート吹きの人が好む曲の伴奏を学生時代によくつきあったけど、つまらん曲が実に多かった。しかしながら、プロコフィエフのソナタとフォーレの幻想曲は別格だった。フォーレの伴奏を初見でインテンポでつきあって賞賛されたのはいい思い出です。

タグ:音楽
Posted at 2014年12月04日 00:12:44
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