2014年03月16日

STAP細胞終了

 やっぱりうまい話はありませんでしたねえ。アメリカの共同研究者が「論文を取り下げる理由はない」と言っていることから、まだ希望は残っていると思う人もいそうですが、あの研究者は似たようなこと(万能細胞)をずっと前から言っていて誰も信じてない、というのが実際のところのようなので、今回の事案は「これにて終了」という認識でよろしいかと思います。残念ではあるけれど。

 残念ながらO氏も、研究者としては終了ですね。実験科学の何たるかが全くわかっておらず、「それらしい画像を適当に並べてファンタジーをさぞ現実であるかのように語っていただけ」だったことが、明らかになったわけですから。問題は、どうしてそんな人が早稲田大学の学位審査や理研のユニットリーダー人事を通ってしまったのか、という点にある。ここはちゃんと検証しないといけない。

 念のために言っておくと、研究者がファンタジーを持っているのは別に構わないんですよ。むしろ好ましいと言ってもいい。ただし、研究を任せるためには、しっかりした研究能力を持っていることは確認しないといけない。今回はそこが疎かになっていて、全く研究能力がなくてファンタジーだけ持っている人が理研のユニットリーダーになっちゃったわけです。

 研究経験のない人は、ファンタジーがあれば研究ができると思っているのかも知れませんが、それは全然違います。だから、「Oさんがんばって!マスコミや利権による人材つぶしに負けないで!」という応援は全く的外れです。応援するなら、「もう一度学位取得からやり直して、今度はしっかり実力をつけて再挑戦してね!」でしょう。まあ、それができる人なら、最初からそうしてると思うけど。

タグ:科学
Posted at 2014年03月16日 21:30:31
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