フォーレ「夢のあとに」の録音動画を自分の記録用に YouTube 限定公開で上げています。これに、毎回「著作権の申し立て」が来るのです。このような申し立ては、DTM 演奏の動画でも何度も経験しています。パブリックドメインの楽曲を自分で演奏して作成した動画でも、他の人の著作物(音声)の権利を侵害している、と判断されて申し立てが来るのです。以前、どの動画だったか、全然違う曲と音声が一致している、という申し立てが来たことがあります。自分の曲が何だったか忘れましたが、先方の作品は「アランフェス協奏曲」でした。そんなもん演奏しとらんわ!
そういうわけで、こういう申し立てはよくある話で、さくっと「これは自分で演奏して録音したものである」という「異議申し立て」をして、先方が早々に取り下げる、というのがお約束でした。ところが、今回、異議申し立てが受け入れられず、著作権の申し立ては依然として有効である、という返答が来たのです。
こともあろうに、同一であると先方が主張しているのが、プロのバスクラ奏者である八巻志帆さんの「夢のあとに」なのです。バスクラ歴9ヶ月の素人の練習がです。んなわけあるかい! どんな耳しとるんや!(いや、パターン照合しているだけで、ヒトが聴いちゃいないだろうというのはわかってますが) 八巻さんに失礼やないか!(これはほんとにそう) 看過できなかったので、「いつ録音したか」「どんな機材を使ったか」「伴奏はどうやって作成したか」を参照 URL 付きでがっつり書いて送りました。無事、先方が著作権侵害の申し立てを取り下げてくれました。当たり前やろ、いちいち手間かけさせんな。
ちなみに、八巻さんの本物の演奏を YouTube Music で聴けます。のびやかな素晴らしい演奏です。2回目のフレーズを1オクターブ下げるんですね。今度やってみよう。
(クリックするとYouTube Musicのリンクが開きます)
実は、八巻さんはヤマハの YCL-622II を使っておられます。購入前にバスクラのことをいろいろ調べていた時、八巻さんのブログ記事を見つけて、「プロでもヤマハのバスクラ使ってる人いるんだ!」と嬉しくなりました(上の「夢のあとに」の演奏はこの楽器ではないようですが)。下の動画で、カスタム化についてお話をされています。プロはこだわるんですね。ネジで音が変わったりするんだ。エンドピンが使いにくいのはヤマハの仕様なんですね。たまに吹いている最中に「どすん」と楽器が落ちることがあります……