2019年2月から使い続けた Zenfone 5 (ZE620KL) ですが、そろそろ買い替えが必要かな、と思うようになりました。きっかけは、仕事で使っている Slack です。今使っている Slack のモバイルアプリは 23.09.10 なのですが、これのサポートが来年の3月に終了すると、それ以降はスマホから Slack にアクセスできなくなります。アプリをバージョンアップするには、少なくとも Android 10 が必要なのですが、Zenfone 5 は公式には Android 9 までの対応で、Android 10 はデベロッパーバージョンしか配布されていないようなのです。(そもそもダウンロードリンクがどこにあるのかよくわからない。これかな?)
5年半働いてもらったんで、まあ引退してもらってもいいかな、ということで、代替品を探しました。信頼の IIJmio 端末ページで調べます。ASUS は最近はえらい高級なスマホしか扱ってないな、中国製の安いやつはちょっと遠慮したいな、arrows?FCNT?富士通系か……とかいろいろ検討して、結局シャープの AQUOS sense8 を選びました。Zenfone 5 を買った時の「税込 52704円」を目安にしていたので、ちょっと予算オーバーだけど、まあ許容範囲です。
新旧そろい踏みの図。左が AQUOS です。Zenfone とほとんど同じ高さで、幅がやや小さい。今回選んだケースが大きめなので、使用感は少しゴツくなりました。
OS は Android 13 ですが、現在 Android 14 のアップデートが配布されています。AQUOS sense8 のサポートポリシーは「OSバージョンアップは最大3回、セキュリティアップデートは発売日 (2023/11/17) から5年」とのことです。2028年11月までは公式サポートがあって、それからしばらくは粘れるでしょうから、まああと5年ぐらいはなんとかいけるかな。
データ・アプリの移行は、USB ケーブルで直結して行いました。AQUOSの「かんたんデータコピー」機能を使います。今回は Android からの移行ですが、iOS からの移行もサポートしているようです。これは優秀。
LINEの移行がけっこう鬼門なのですが、Google ドライブにトークをバックアップしたあと、QRコードを使って簡単に移行できました。
(LINE「あんぜん引き継ぎガイド/AndroidからAndroidへのLINEの引き継ぎ方法」から引用)
大苦戦したのが、Google Authenticator の移行です。Google アカウントヘルプに「Google 認証システムで確認コードを取得する」という記述があって、旧スマホで移行用の QR コードを生成して、新スマホで読み取れば、移行できるように書いてあります。ところが、この通りにやっても、いろいろな問題が起きます。
- 旧スマホで QR コードを生成しようとしても、何も生成されず、元の画面に戻ることがある。何度もやっていると、QR コードが表示されることもあるが、再現性に乏しい。
- QR コードが生成されなかったときに、何のメッセージもなく、「黙って」元の画面に戻るので、何が問題だったのか全くわからない。
- 旧スマホで生成された QR コードを新スマホで読み取ろうとする。そもそも「QR コードを読む」という機能がいくつかあって、どう違うのか(同じなのか)わからない。
- 新スマホで QRコードにカメラを向けたときに、認識する時と、認識しない時がある。認識する時は、QRコードの全部が画面に入った(と思われる)瞬間に画面が切り替わるので、本当に正しく認識したのか確信を持てない。一方、認識しない時は何も反応しない。このときも何もメッセージが出ないため、何が問題なのかわからない。
- QRコードを認識したときも、「黙って」元の画面に戻るので、正しく読み取れたのかどうかわからない。何度か試した後、Google Authenticator アプリを再起動したところ、同じ認証コードがいくつもインポートされていて、実は読み取りに成功していたことがわかったのだが、そもそも同じ認証コードをインポートしたときに、重複していることのメッセージを出さないって何なん?
まあ、Google 謹製のアプリって、どれもこれもこのレベルなので、今さら驚かんわ、というのが本当のところです。Google で働いているエンジニアは、OSとかバックエンドのシステムを作るのは優秀なんでしょうけど、人間が使うアプリを作るのは下手だな、と感じますね。非エンジニアの人がアプリを使ったときの反応について、想像力が働かないのかもしれません。