しばらくブログから離れていたので、なかなか書きたいことが見つからんな、と思っていたら、いい話が飛び込んできました。
史上初、 #ブラックホール の撮影に成功!画像は、イベント・ホライズン・テレスコープ(#EHT)で撮影された、銀河M87中心の巨大ブラックホールシャドウ。詳細は #国立天文台 サイトにて https://t.co/kKsdtf5MTg #RealBlackHole pic.twitter.com/AelY0EnW0X
— 国立天文台 (@prcnaoj) 2019年4月10日
「ブラックホールの撮影」? どういうこと? と思ったが、すべてを飲み込んでしまう「現象の地平線」よりわずかに外側を通る光は、ブラックホールの周辺から放射されているように見えるんですね。
NASA とか JAXA もそうだけど、NAOJ(国立天文台)の人たちも、こういう「イメージ動画」を作る実力はものすごく高いものがある。本当は超難解な理論を、短い動画のイメージで、「わかったような気持ち」にさせてくれるから。(その裏には、巨大プロジェクトを動かすために、官僚や政治家に「短い時間で納得してもらう」努力を綿々と続けてきた積み重ねがあるのだと思う。)
「イベント・ホライズン・テレスコープ」の原理は、いまひとつよくわからなかった。下の図から、世界中の電波望遠鏡からデータを集めて、そこから情報を取り出したことは見て取れる。ノイズに埋もれた極微小な信号を掘り出すために、情報処理の最先端技術も使われているはず。
2018年以降のEHT望遠鏡配置図(Credit: NRAO/AUI/NSF)
ものすごく波及効果の広い技術もあるだろうから、一般向けだけじゃなくて、「専門外の理系研究者」向けの「少しだけ深い解説」も見てみたい気がするな。