2025年10月05日

ヤマハクリーニングスワブのほつれ対策

 バスクラのお手入れに、ヤマハのクリーニングスワブ CLSL3 を使っています。水をよく吸うし、洗った後乾きが早いし、なかなかの優れものです。ただ、使っていると、ふちがほつれてくるんですね。

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 スワブはいつも同じ向きに通すので、特定の辺がとくに激しくほつれてきます。

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 ほつれたスワブを無理に使っていると、管の内側の出っ張りに引っかかって、糸が残ってしまうことがあります。ひどい時はリペアに出さないといけない場合もあるようです(先生談)。といっても、1年に1枚のペースでスワブを買うのはちょっとためらいを感じます。何しろ、ふちがほつれている「だけ」で、他はなんともないわけですからね。

 そういうわけで、ほつれを修繕してみることにしました。初めは、ミシンでかがり縫いをしようかと思ったのですが、ふちが分厚くなりそうなのと、かがった糸がひっかかる可能性もありそうなので、やめました。次に考えたのが、溶着です。「マイクロファイバー生地」の素材が何なのかわからないのですが、視認ではポリエステルか何かの合成繊維に見えます。合成繊維であれば、溶着ができるはずです。

 道具を揃えました。白光の「ビニレイド(ローラータイプ)」、透明セロハン紙、シリコンゴムシートです。

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 セロハン紙でスワブをはさんで、シリコンゴムシートの上に置きます。写真だとセロハン紙がほとんど見えてませんが、1枚のセロハン紙を折り曲げて二重にし、その中にスワブをはさんであります。

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 こんな感じで、スワブのふちを熱で圧着していきます。1秒間に 2 cm ぐらいのゆっくりしたペースで押しつけます。ビニレイドには温度調節機能がないので、溶け方の様子を見ながら、ローラー部分を進める速さを調節します。

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 1ヶ所で止めると、こんな風に溶けてしまいます。ローラーのぎざぎざの形に溶けてしまっているんですね。

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 フリーハンドでローラーをまっすぐ進ませるのは難しいため、曲尺をガイドにするとよさそうです。これでも曲がりますけどね(そもそもスワブのふちを完全にまっすぐに置くのが難しい)。

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 溶着できました。使ってみたところ、まあまあいけそうです。またほつれてくるでしょうけど、使い捨てにするよりはいいでしょう。

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タグ:音楽 工作
Posted at 2025年10月05日 23:02:35
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