SOUND Canvas VA を32本同時に立ち上げる、という暴挙に出てみた。
AU ホストは例によって Alchemusica。今まではソフトシンセは(内蔵音源2ポートを含めて)8ポートしか開けなかったので、この実験のために40ポートまで開けるように拡張した。
実は、このまま演奏すると、画面表示が極端に遅くなる。"SOUND Canvas" の画面を開いてしまうとダメ。一番上のスクリーンショットでは、確かに32本立ち上げていることを示すために、全部 "SOUND Canvas" の画面を開いて並べてみたが、演奏する時はこれを開かないようにする。ホストが Alchemusica の場合、一度 "SOUND Canvas" の画面を開くと、クローズボタンで閉じてもその画面分の処理を行ってしまう。だから、最初から開かないようにすること。音色の設定などはすべて MIDI メッセージで行う。
ラヴェルの「高雅で感傷的なワルツ」の第一曲を演奏してみた。これはもともと SC-88 2ポート・32パートで演奏する仕様なのだが、全部のパートをそれぞれ違うポートで演奏する。Sysex を32ポート分コピーする必要がある。
32ポートで演奏しても、メモリ消費量は 1.8 GB 程度、CPU は Core 2 Duo 2.4 GHz で 94% 程度(1コアがフル稼働した時が 100% なので、マシンとしての CPU 負荷は 50% 程度)。これは軽いですね。さすがローランド、DTM 音源で実績を積んだだけのことはある。
演奏はこちら。
残念ながら、第七曲を同じ設定で演奏すると、ぼろぼろになる。第七曲は弦や打楽器のトレモロ、ハープのグリッサンドが多用されているので、たぶん1パートでも同時発音数が限界に達しているのだろう。それにしても、負荷が高い時に音が切れるのは当然としても、その後負荷が減っても正常動作に復帰できないのは感心しない。これはぜひ改善していただきたい。