中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)の大学分科会大学教育部会は7日、学生の勉強時間を調べたり、勉強時間を増やす方策を講じたりした大学を、財政面で優遇するべきとする素案をまとめた。
(読売新聞) 学生が勉学に励むように努力する大学を財政的に優遇するのはよいと思うけど、勉強時間を調べるっちゅうのは手段としてダメなんじゃない? そんなことを大学生に要求したら、「だらだら仕事して残業代だけ請求する」非生産的な社会人が今以上に増えるような気がするんですけど。
もっとも、中教審の大学分科会は総論としてはちゃんとしたことを主張している(「学士課程教育の構築に向けて」2008年4月10日)。ただ、「文科省側からトップダウンでできる方策」を出そうとするからトンチンカンなことになってしまうのね。教育に関しては結局現場の裁量によるところが大きいわけで、教員を飛び越して文科省がトップダウンで直接児童/生徒/学生をコントロールしようというのはそもそも無理筋なんじゃないの。小学校の全国共通学力テストにしてもそうだし。
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