ヒメはこの4月からピアノを本格的に習い始めた。教室がちょっと遠くて毎週通うのは大変なので、隔週で見てもらっている。宿題の曲がまだ指くぐりを使わないものなので、「なんでどのきょくもどれみふぁそしかでてこないの?」などと不満そうなのだが、まあ物事には順序っつうものがあるんだわさ。まあ本人は宿題の他にもいろいろ勝手に遊んでいて、今朝などは「ちょうちょう」の曲を普通にハ長調で弾いた後、「くろいけんばんでひきまーす」と宣言して嬰へ長調で弾き始め(ちゃんと第4音を本位ロで弾いていたのは立派)、さらに左手をハ長調・右手を嬰ヘ長調の増四度ユニゾンで弾き始めた。これはさすがに途中で訳がわからなくなって挫折していたが、5歳にして複調デビュー、しかも「ペトルーシュカ」にも使われた由緒正しい複調に自力で到達するとは、なかなかのものであるといえなくもないかもしれない。
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