癒しとは真逆? ストレス集積クラシックアルバム登場(Yahoo! ニュース)。わはははは、ええぞええぞ。クラシック音楽なんてのはぎりぎりと引き絞られるような緊張感が至高の味わいなのであって、「癒し」なんぞを求めてる人はそもそもお呼びじゃないの。エイベックスやるじゃないか。同時に「ストレス・バスターズ」を売り出すあたりがさすがだが。
どんな選曲をしたんですかね。記事に紹介されているところでは、カバレフスキー/道化師のギャロップ(そんなにストレスフルか?)、バルトーク/弦チェレ第2楽章(個人的には第4楽章の方がストレス溜まる)、ショスタコーヴィチ/弦楽四重奏曲第8番第2楽章(どんな曲だっけ?)、レスピーギ/ローマの祭よりチルチェンセス(むしろ爽快感があるんですけど)、とまあ納得できるようなできないようなプログラムだな。ここはやはり勝手に「ストレス・2」をプロデュースすべきところだろう。こんなところでいかがでしょうか。曲順は作曲年代順になっています。
- ベートーヴェン/弦楽四重奏のための大フーガ(いったい楽譜にいくつ f の指示があるのやら)
- ブラームス/ピアノ五重奏曲第3楽章(どの楽章も緊張度高いけど、ここが一番密度濃いかな)
- アイヴズ/交響曲第4番第2楽章(私のDTM演奏でどうぞ[笑])
- バルトーク/ヴァイオリンソナタ第1番第1楽章(疾走する第3楽章も捨てがたいが、2人が全く歩み寄らない第1楽章の方が緊張度が上)
- ベルク/室内協奏曲第1楽章(この人こんなとんがった曲も書いてたのか、と驚く)
- プロコフィエフ/ピアノ協奏曲第4番第1楽章(依頼したピアニストに「理解不能」と突き返された曲。まあそりゃそうやろな。日本初演は伴奏が吹奏楽編曲だったらしい)
- オネゲル/交響曲第3番第1楽章(パシフィック231でもいいけど、具体的なイメージがやや緊張感を削ぎかねないため減点とする)
- メシアン/トゥランガリラ交響曲第8楽章(全曲の流れで聴けばともかく、ここだけ単独で聴いたら相当しんどい)
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