2006年04月23日

2006年04月23日

 dps: mac Free Software and News...さん経由、blueCsound を使って作曲をするためのツール。ざっと解説を読んだところでは、音符・プログラムコード・Csound instrument 定義などをオブジェクトとして統一的に扱い、それを組み合わせて音楽を組み立てていくもののようだ。Csound 自体万人向けの道具ではないし、このようなアプローチがあらゆるジャンルの音楽の制作に有効であるとも思わないが、面白いものであることは間違いない。とりわけ面白いのが、微分音が可能なピアノロール(と書いてあるような気がしたけど、誤読かもしれない)。MIDIベースだと微分音を扱うのは苦労するからねぇ。Wyshnegradsky の四分音ピアノの曲を MIDI 化したことがあるけど(未発表)、めちゃくちゃめんどくさかった。そういえばアイヴズの交響曲第4番第2楽章(今は亡き Nifty-serve FMIDICLA の自主制作 CD で発表)にも四分音ピアノのパートがあった。要は MIDI チャンネルを2つ用意して1つを 1/4 音ずらすだけのことなのだが、ひとつながりのフレーズが複数のチャンネルにまたがると編集がめんどくさいんだな。まあ、ソロの弦楽器の曲を作る時もまじめにやると弦ごとに違うチャンネルが必要になる(場合によっては解放弦専用のチャンネルも要るから8チャンネル使ったりする)から、別に四分音ピアノに限った問題というわけでもないのだが。

 Jun Yamamoto さんとこで "Digamma" のスコアが公開されていた。僕は楽譜を読むのが好きなので、オリジナル曲のスコアを公開していただけるのはたいへん嬉しい。この機会に mp3 の方も聴かせていただきました。面白かった。ちょっとテンションの高いコード進行が続くので、最後の方になると少し耳が疲れてくる感じはしたけど…

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Posted at 2006年04月23日 00:00:00
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