正月休みに部屋の片付けをしながら聴いたシマノフスキの弦楽四重奏曲第1番(演奏はカルミナ四重奏団)。シマノフスキって、凝りすぎて訳わかんないところもあるけど、忘れ去られてしまうには惜しい作曲家だと思う。この弦楽四重奏曲もやたらと音使いが凝っていて、流れ行く音に身を任せているとなかなか面白い。耳に残るキャッチーなフレーズがあんまりないので、終わったあとにどんな曲だったか覚えてない(笑)のが難点だな。楽譜を見ながらじっくり聴くのが吉かも。
第2楽章のこのあたりはけっこう印象的。第1ヴァイオリンの最後のハーモニックス、グリッサンドをまじめにやるとD線で弾くことになって相当押さえにくそうだけど、どうなんでしょうか。
最終楽章は4つの楽器が短3度ずつずれた露骨な複調で、これをアンサンブルとしてまとめて聴かせるとは(作曲者も演奏者も)大した音感ではある。
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