Dan Kogai さんのポスト。Dan さんっておいくつだっけ、とWikipediaを調べたら、1969年生まれとのこと。私より5歳年下ですね。
CPUは8bitから64bitまで。RAMはKBからTBまで。帯域幅はKbpsからGbpsまで… https://t.co/q64R3usFFj
— Dan Kogai (小飼 弾) (@dankogai) October 13, 2025
私も CPU は 8bit から、RAM は KB からです。コンピュータに興味を持ち始めたころは、まだ TK-80 をはじめとするワンボードマイコンが現役で、大内淳義氏の「マイコン入門」や安田寿明氏の「マイ・コンピュータをつくる」(どちらも1977年初版)を夢中になって読んだものでした。安田氏が紹介された6802の完全自作マイコンは、本当に作りたかったんだけど、技術も知識も何もかも足りなくて、実現できませんでした。これが実現できていたら(またはワンボードマイコンを入手できていたら)、「RAM は B から」と言えたので、そこはちょっと残念。結局最初に所有したマイコンが MZ-80B で、メモリ 64K からのスタートでした。当時はとてつもなく広大に見えましたね。
最初に読んだ「マイコン入門」は、父が買ってきたのです。当時、父の会社(工作機械の製造販売をやっていた)で、「これからはマイコン制御の時代だ!」と勉強会を立ち上げた人がいたらしいのです。その人が、私がマイコンに興味を持っていることを父から聞いて、「今からやるなら、ワンボードじゃなくて半完成品がお薦め」と MZ-80K の販促チラシをくれたのでした。ところが、タイミング良く MZ-80B が発表されたもので、そちらに転んでしまったのです。お年玉の貯金では足りなかったので、親に借金して買いました(私の中ではそういうストーリーになっていて、実際「足りない分を貸してくれ」と交渉したのは事実なのですが、返した記憶がないので、「不足分を出してもらった」が真実な気がします)。
実は、MZ-80B を買う前に、近所の電器屋さんの伝手で、日立のベーシックマスターレベル2II (MB-6881) をしばらく借りて遊んでいました。これが最初に触ったマイコンです。MB-6881 は、内蔵の BASIC 言語もなかなか特徴的で、確か行入力直後に文法チェックをしてくれた記憶があります(後で MZ-80B の Sharp BASIC を使ったとき、この機能がないので戸惑った)。また、機械語モニタがえらく本格的で、ブレークポイントの設定やレジスタ表示などが最初からついていました。これが記憶にあるということは、6800 の機械語プログラミングも少しはやってみたんだろうな。覚えてないけど……