2023年10月01日

映画「サイダーのように言葉が湧き上がる」

 劇場ではなくて NHK Eテレでの(録画)鑑賞です。公開時から気にはなっていたんだけどね。

 人とのコミュニケーションが苦手で、趣味の俳句で心情表現する男の子(チェリー)と、人気の動画配信者なのに、容姿にコンプレックスを抱えている女の子(スマイル)の青春劇です。チェリーって、コミュニケーションが苦手って設定のわりには友達たくさんおるやん、とか、スマイルみたいな女の子があんな男の子に興味持つんか?とか、いろいろツッコミどころは多い気がするのですが、「言葉」の仕掛けがいろいろあり、まずまず楽しめました。

 フジヤマのおじいちゃんの存在感がいいですね。気難しそうで、急に大声を出したりして、近くにいるとなかなかめんどくさそうな爺さんだけど、チェリーが優しく接してあげているのがいい。チェリーの「俳句の師匠」という設定でもあるようです。フジヤマさんの句はあまり出てこないけど、重要な場面転換のきっかけになっている。ただ、最後のシーンでやぐらの上でマイクで叫んだ句は、本人作ではないようです(Wikipediaによる)。

 チェリーの句は現役高校生の作だそうで、エンディングのクレジットに「横浜翠嵐高校文芸部」と出ていました。映画のタイトルの「サイダーのように言葉が湧き上がる」もチェリーの作品という設定なので、現役高校生の作品なんですね。「やまざくら」からいろいろつながっていく展開は面白かった。

タグ:映画
Posted at 2023年10月01日 23:18:33
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