LuaAppMaker の Linux 対応にそろそろ挑戦しようと思った。最初は Debian でやり始めたんだけど、どうせならラズパイへの移行も見据えて、Raspberry Pi Desktop for PC を入れることにしました。
まず、VMWare をアップグレードする。今まで使っていたのは VMWare 8 で、これは Linux とのファイル共有に難があった。一気に VMWare 11 に上げました。最新版は VMWare 12 で、これは個人利用だと無料なんだけど、うちの Mac は 10.14 なので、動作要件を満たさないのです。仕方がないので、VMWare 12 の有償版を購入して、そのライセンスキーで VMWare 11 をアクティベートしました(このやり方のダウングレードは公式に認められています)。ちょっと高かったけど、VMWare はよく仕事してくれてるんで、これぐらいの投資は必要です。
インストール手順は下の通り。簡単です。
- VMWare Fusion で、新規仮想マシンを作成
- Debian 10.x (64ビットじゃない方)を選ぶ
- ダウンロードしたディスクイメージを選んで実行
- "Graphical Install" を選ぶ。
まずは ssh を生かす。「Raspberry Pi の設定」にある。ただ、今のところあまり使わないで済んでいる。同じパソコン上なので、VMWare に切り替えて直接 xterm 叩いた方が早い。
IP アドレス(172.16.62.XXX)を固定する。これを設定する前は sudo
がいちいち遅かったのだが、この設定を行うと解消された。
$ sudo nano /etc/dhcpcd.conf
...
interface wlan0
static ip_address=172.16.62.134/24
static routers=172.16.62.2 # 1じゃなくて2。172.16.62.1 は Mac を表す
static domain_name_servers=172.16.62.2 # 同上
パッケージ情報をアップデートして、open-vm-tools をインストールする。これは VMWare Tools の代わりで、公式にこちらの方が推奨されている。インストールした後は、念のために再起動する。
$ sudo apt update
# 何度か確認を要求されるが、すべて y と答える。
# 257 個のパッケージがアップグレード可能な模様。全部アップグレードしておく。
$ sudo apt upgrade
$ sudo apt install open-vm-tools
$ sudo apt install open-vm-tools-desktop
共有フォルダを設定する。
/mnt/hgfs
以下にマウントされる。(見えない場合は、ログアウト→ログインすると見える。)
けっこうさくさく動くので、わりと快適。Linux 系のデスクトップも、ずいぶん良くなりましたよねえ。
さて、wxWidgets は入ってるんかい?
$ ls /usr/lib | grep wx
(何も出力されず)
ls /usr/lib/i386-linux-gnu/ | grep wx
(何も出力されず)
デフォルトでは入ってない。パッケージには 3.0.4 がありますね。
$ apt search wxwidgets
ソート中... 完了
全文検索... 完了
...(中略)...
libwxbase3.0-0v5/oldstable 3.0.4+dfsg-8 i386
wxBase library (runtime) - non-GUI support classes of wxWidgets toolkit
libwxbase3.0-dev/oldstable 3.0.4+dfsg-8 i386
wxBase library (development) - non-GUI support classes of wxWidgets toolkit
libwxgtk-media3.0-0v5/oldstable 3.0.4+dfsg-8 i386
wxWidgets Cross-platform C++ GUI toolkit (GTK+ media library runtime)
...(後略)...
しかし、apt get ...
が必須なのは、使う側からすると面倒なのです。LuaAppMaker はなるべく単独のアプリとして配布したいので、Mac や Windows の時と同じように、自前でビルドして静的リンクする、というのが良さそう。というわけで、次は wxWidgets のビルドからだな。(つづく?)