引き続き、フィラメントのドライボックスを作成している。フィラメントホルダーは、Thingiverse を探して「T.U.S.H. remix with dovetail rail」を作ることにした。
「remix」というのは「改良版」を意味する。オリジナルの「T.U.S.H.(The Ultimate Spool Holder)」は下のようなデザイン。3Dプリントした2つの部品の間にベアリングをはさみ込み、フィラメントのスプールをベアリングの上に置くようになっている。
T.U.S.H. で使うベアリングは「608ZZ」という規格のもので、外径 22 mm、軸径 8 mm、厚さ 7 mm のもの。キックボードなどで使われている規格らしく、入手しやすい。Amazon で「ベアリング 608ZZ」で検索すると、たくさん出てくる。
ベアリングは入手できたので、部品をプリントする。ダウンロードしてきた STL をそのまま使った。
部品にベアリングをはめ込む。少しフィラメントがはみ出していたところをカッターで削る必要があった。
両側から押し込むと、こうなる。
これをもう一組み作り、レールをプリントして、組み合わせる。
フィラメントを乗せると、こんな感じになります。
ドライボックス本体は、「アスベル キッチンボックス『ウィル』12L (S-70)」を使います。フィラメント1個分にはちょっとでかいんですけどね。
出口コネクタにチューブ継手をつないで、側面に取り付けようと思ったのだけど……
継手とフィラメントがこすれてしまうことに気がつきました。継手の内側の穴が小さすぎる。
継手を買い直すことも考えたんだけど、もっとシンプルに、これでいくことにした。部品の穴を 4 mm(テフロンチューブの外径)ギリギリにしておけば、継手を使わなくても、そんなに大きな隙間は空かない。どうせテフロンチューブの内壁とフィラメントの間にも隙間が空いてるんだから、ここの隙間を頑張ってふさいでも、あまり意味はないと見た。真空装置を作ってるわけじゃないんだからね。
テフロンチューブの入り口でフィラメントがこすれないように、斜めに切って、さらにハンダこてで少し穴を広げた。テフロンは 260℃ で分解が始まるから要注意ね! 有毒ガスが出るよ!(ハンダこてを 200℃ぐらいに設定するのがよい)
シリカゲルを台所用生ゴミネットに入れて、容器内に置く。
セッティングしました。フィラメントのロード/アンロードができることは確認した。