英語教材としては、断じてお勧めできない。文章は下品だし、描写されているいたずらの内容は度を越している。学校の教師や教育委員が読めば、間違いなく「問題図書」に分類することだろう。
…つまり、メチャクチャ面白い。最初に繰り出されるグチは、この年代の子供(※アメリカの middle school は小5〜中2に相当する)でこういう「日記」(「自伝」か?)を書きそうなヤツがいかにも考えていそうな内容だし、その次にいきなり語られるお兄ちゃんの Rodrick によるイタズラも笑える。女子がときどき登場するが、相当な悪意を持って描かれている。この年代の男子から見たら、そりゃあ同学年の女子はこう見えますよ。何考えてるかよくわからないし、妙に結託していて上から目線だし。
英文は案外難しい。原文はネイティブの子供向きだとしても、構文的には(日本の)中学英文法の範囲を越えているところがある。それ以上に、口語的な表現がとても厄介。もっとも、読み進めていくと、何となく勢いで読めるようにはなってくるけど。
最後の方、あまり笑えない展開になってきて、どうなるんだろうと思いながら読んでいったが、何とか無難(?)に着地できてよかった。
タグ:読書