「この世界の片隅に」で親しみを覚えたので、こうのさんの他の作品を読んでみました。
帯は「この世界の片隅に」の宣伝ですよ。この漫画が劇場アニメ化されたわけじゃない。
いやー、これ、何なんだろう。荘介どののキャラクターはまあわかるとして、道さんは不思議だな〜。「ノーテンキ」の一言で片付けていいのか、これ?
道さんは、部活が化学部。押し入れにビーカーとかメスシリンダーを持っている。生き物を飼いたい、と荘介どのに申し出て許可が出ると、培地を作ってパンカビを飼い始める。理系女子なんだこの人。そこはこのマンガの本質とは全然関係ないんだけど、やっぱり気になってしまうな。この2つのエピソードは好きだ。
あと、竹林どのが登場して、道さんの心が微妙に揺れるところがいい。「わたしもシアワセになってもいいんですよね?」って、シアワセになんなよ。でも、道さんのシアワセって何なんだろう。
なんとも不思議な読後感だった。押しが強く迫ってくるのとは全然違って、心の片隅にひっそりと残る、という感じかな。
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