吉田秋生のファンである妻が「海街diary」単行本を買いそろえたので、1巻から読ませてもらっている。前に6巻の「四月になれば彼女は」だけ読んで、作品の雰囲気はだいたいわかっていたのだけど、1巻からちゃんと読むと、やはりいろいろ発見がありますね。
山形でのすずちゃん。幸姉(さちねえ)にねぎらいの言葉をかけられて号泣する場面は、思わずもらい泣きしそうになった。そして、幸姉の「私たちと一緒に暮らさない?」という唐突な申し出に、ノータイムで「行きます!」と答えて、鎌倉にやってきたすずちゃん。新加入のサッカーチームで、アピールしないといけない立場とは言え、最初はこんなにとげとげしい子だったんだ、と驚かされた。
つまりは、吉田さんの人物造形の確かさ、ということだと思う。4姉妹と、彼らをとりまく人たちの微妙な変化が、説得力を持って描かれている。
えっ、映画はどうかって? 見てませんけど、(録画したやつがまだ残してありますけど、)幸姉が綾瀬はるかって、全然違う世界になっちゃってませんか…?
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