2013年09月19日

色覚検査

 「色覚異常の子どもの2人に1人が異常に気づかぬまま、進学・就職時期を迎え、6人に1人が、進路の断念などのトラブルを経験していることが、日本眼科医会の調査で分かった」(朝日新聞デジタルより)。そうそう、最近色覚検査って学校でやらないんですよね。差別につながる、という不思議な理由がついている。そんなことで差別やいじめを始めるバカを根絶する方が大事だろう。そんなバカは、色覚検査がなくなったって他の些細なことで差別的な言動をするに決まってるんだからさ。(要するに「自分と違うもの」を受け入れられないってことだから)

 僕は赤緑色弱です。仕事や日常生活で困ることはあまりないけど、電車の時刻表で急行の赤色と準急の緑色が区別しにくかったりすることはあるかな。むしろ、色覚検査が必要とされる場面でひっかかってめんどくさい目に合ったことは何度もある。

  • 大学入試のとき、高校の担任が調査書の色覚欄を空白にしたまま提出していたため、呼び出しを受けた。試験終了前に試験官が寄って来て「終わったらここに行ってください」ってメモを渡されたので、全身の血が逆流して残り10分間何も書けなかった。なんで試験終了後にしてくれないんだよ!
  • 自動車教習所に行った時、なぜか別室に呼ばれて、ひそひそ声で「色弱という検査結果でしたけど、ご存知でしたか?」と言われた。もちろん知ってますよ、と答えた。なんでそんな腫れ物に触るような扱いをするのかね。
  • 今の職場に採用された時、健康診断書に色覚欄があった。検査受けるの久しぶりだな、と健診担当の病院に行くと、なんだかえらく手間取った挙げ句に、「全色盲ですかねえ」なんて言われた。いや赤緑色弱のはずですけど、というと、「色覚異常の人は初めてなんで、よくわからないんですよ」だって。なんじゃそりゃ。

 別に小学校で一斉に色覚検査をやる必要もないとは思うけど、色覚異常は(特に男性では)そう珍しくないんだから、「一定の割合でそういう人がいる」ということを認知しておくのは大切なことだと思う。僕は学会などのプレゼン資料を作るときに、「色分けだけで」情報を伝えることは避けるようにしています。

タグ:社会
Posted at 2013年09月19日 23:15:58
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