ベイスターズ戦で達成。本当にうれしい。山井大介といえば誰もが思い出してしまう2007年日本シリーズの優勝決定戦、ドラゴンズが57年ぶりの日本一を決めた試合。先発の山井が「完全試合をし損ねた試合」と語るのではなくて、「8回を完全に抑えて岩瀬とのリレーで勝利投手になった試合」と語りたい。岩瀬への交代がアナウンスされた時にナゴヤドームに響いた「ヤマイ」コールは、日本シリーズ史上最高のシーンの一つだろう。2010年にジャイアンツ戦で8回まで無安打無得点だったのに9回先頭の坂本にホームランを打たれたときの山井と落合監督のコメントも忘れがたい:山井「やっぱり8回までしかもちませんでした」落合「(ノーヒットノーランを)見たかったよな」。そう、落合監督は投手の記録に無関心なわけでは全然ないのだ。2007年の試合は非常に(非情に)特別だった、というほかない。
何度でも読みたくなる Number Web の名記事「未完の完全試合。山井大介"決断"の理由」によれば、高校時代にも9回にノーヒットノーランを逃したことが2度あったそうで、自分は「そういう巡り合わせ」だとも思っていたとのこと。今日の山井のコメント、「野球を始めて、ピッチャーをやり始めて、初めてのノーヒットノーラン。(ウィニングボールには)みんなの気持ちもこもっているし大事にしたい」には、高校時代からのそんな思いも含めて万感がこもっているのだと思う。試合終了後に山井を高々と抱き上げた谷繁と、それを笑顔で見守るドラゴンズナイン。ベイスターズのファンには申し訳ないけど、今日は山井を全力で祝福してあげたい。おめでとう!
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