2012年02月07日

2012年02月07日:「きのうの夜、おとうさんがおそく帰った、そのわけは…」(市川宣子/ひさかたチャイルド)

 だいぶ前、妻が「きのうの夜、おとうさんがおそく帰った、そのわけは…」(市川宣子文、はたこうしろう絵、ひさかたチャイルド)という本を借りて来て、これが非常に面白かった。お父さんが語り手である児童文学は少ないと思うのだが、この本ではお父さんが冒険譚ないしはファンタジーを語り、その内容がなかなかぶっとんでいるのに加えて、お父さんにありがちな妙なプライドみたいなのがユーモラスに描かれていて、視点が絶妙。市川さんは他にも面白い本を書いていて、これまで読んだのは「ケイゾウさんは四月がきらいです。」(にわとりのケイゾウさんとうさぎのみみこの関係がまた絶妙)、「おばけのおーちゃん」(まだ全部読んでないが、主人公の家で不動産屋がビールをくらって酔っぱらって寝る、というのも児童文学としてなかなか痛快)。もっと読んでみたくなる作家さんだな。

タグ:読書
Posted at 2012年02月07日 01:26:54
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