2008年12月01日

2008年12月01日: インド出張

 出張でインドに行っていました。行き先は、中西部の町インドール。デリー経由で行ったのだが、デリーについたその日にムンバイのテロがあり、かなりいろいろな人が心配してくれたらしい。まあ職場の方は事務方が旅程を把握していてムンバイにいないことは調べればわかるし、妻には連絡を入れておいたのでまあよかろうと思っていた。もっとも、デリーもインドールも何の問題もなかったが、帰りのデリー空港の警備はすごかった。空港内のシャトルバスが国際線ターミナルの敷地に入る時なんか、武装警官がバスに向けて銃の照準を合わせていたものな。もっとも、ものものしく警備しているわりには意外と和やかな雰囲気で、ゲートの位置などを質問すると丁寧ににこやかに答えてくれた。インド人は概して人懐っこいようだ。(もちろん、親切そうな顔をしておいて法外な金を要求する悪徳インド人がうようよいることは常識として知った上での話だが。)

 インドールはマディヤ・プラデシュ州の商業中心都市で、人口は 160 万。エレクトロニクスと食品加工の産業が郊外で急成長中。デヴィ・アーイリャ大学をはじめいくつかの大学があり、教育にも力を入れている。宿泊したホテルはすばらしい設備で、部屋に壁掛け液晶テレビ(サムソン製)、インターネット接続パソコンがある。パソコンは GNOME/Linux で動いており、専用のランチャーからインターネットブラウザ (Firefox)、ワープロ・表計算・プレゼンテーションソフト (OpenOffice) が使える。日本語の入力はできないが、表示は問題なくできた。ちなみにランチャーのアイコンは Mac のネットワーク環境設定と Microsoft Office for Mac の各アプリケーションのアイコンだったが、これって画像の著作権的にどうなのよ、とは思った。ベッドの脇には iPod touch が置いてある。音楽を聞くのかな、と思っていたら、実はそれだけではなくて、部屋の照明や空調やテレビなどを全部これでオンライン制御している。iPod touch でそのための専用アプリが走っているわけだ。やっぱりインド IT 産業の技術力はすごい。こう書くとすばらしく近代化された町のように見えるが、ホテルから一歩外に出た風景は「インドのイメージ」を少しも裏切らない。一応舗装はされているがガタガタの道が広がり、その周りにはしゃがみこんだり寝そべったり露店を出したりしている無数の人たちがいて、道には自動車もバスもバイクもオートリキシャも歩行者も自転車もリヤカーを引いた人もごちゃごちゃに入り乱れて走り回っていて、さらにあちこちに牛がうろつき回って車の警笛を平然と聞き流している。あっぱれなまでの混沌ぶり。インドって面白い国だねえ。また機会があれば訪問したい。

タグ:お出かけ
Posted at 2008年12月01日 23:24:27
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