職場のミニコンサートに誘われたので、バルトークの「ルーマニア民俗舞曲」をさらい始めた。実はこの曲、バルトークにハマり始めた頃(中学3年ぐらい)からもちろん知ってはいたのだが、楽譜を手に入れたのはつい最近で、ちゃんと楽譜を読んだのは今回がほぼ初めて。今まで何度か弾き散らして遊んだとき、1曲目「棒踊り」がどうもしっくり来ず、難しい楽譜じゃないのになんでだろう、と思ったりしていた。今回楽譜をきちんと読んでみると、左手がさりげなく凝った動きをしているのに気がついた。
下の段が左手だが、ただの和音で右手の旋律を支えているだけではなく、けっこう対旋律的な動きをしている(上の段の小音符)。これを心で聞きながら弾かないと、単にあちこち音が動き回る落ち着かない伴奏になってしまう。バルトークは単純な曲でもこういう仕掛けがあったりするので、なかなか油断がならない。
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