作曲者 | モーリス・ラヴェル Ravel, Maurice (1875-1937) |
---|---|
作曲年 | 1911(ピアノ独奏原曲)/1912(管弦楽版) |
編成 | Orchestra |
全曲 | ||
MIDI | midi (SC-88 専用・2ポート使用; 578 KB) | |
楽譜 | pdf [IMSLP] | |
公開日時 | 1998.5 (Nifty FMIDICLA) / 2012.8.15(本ページ) |
ラヴェル独特の和声でいろどられた8つ続きの連作ワルツ。全曲の頂点は第7ワルツで、最後の第8ワルツはそれまでのワルツの回想を含むエピローグとなっている。この曲は和音の使い方が驚異的で、非常に多くの変位音を使っていながら和音機能の枠組みは全く崩れていない。ラヴェルの鋭敏な音感が最大限に発揮された作品といえる。
初めて聴いたとき、この曲全然わかんなかった。「ダフニスとクロエ」とか「クープランの墓」「スペイン狂詩曲」には親しんでいたので、ラヴェルの音楽はある程度わかるつもりだったけど、全くダメだった。ピアノ版(原曲)の楽譜を手に入れてじっくり読んで、1つ1つの音の意味を考えて、ようやく少しずつ理解できるようになった。いったんフトコロに入ってしまえば、とても魅力にあふれた曲です。初対面はとっつきにくいけど長くつきあえる友達、みたいな。
演奏は SC-88 2ポートだが、音が混み合っていて少し発音が遅れ気味な気がしたので、1ポートずつに分けて録音したものを合成した。汎用音源のわりには頑張ってオーケストラの音を出せていると思う。SC-88以外の音源(PC内蔵音源とか)で聞くと悲惨なことになるので、おやめください。