作曲者 | チャールズ・アイヴズ Ives, Charles (1874-1954) |
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作曲年 | 1910-1916 |
編成 | Orchestra |
第2楽章 | mp3 (15.9 MB, 11'03") midi (SC-88 + MU2000; 463 KB) | |
公開日時 | 1997.8 (Nifty FMIDICLA) / 2012.8.18(本ページ) |
史上最強のアマチュア作曲家(本業は保険会社の経営者)、アイヴズの代表作である交響曲第4番より第2楽章。アイヴズの作品は時に多数のテーマが同時進行して複雑な様相を呈することがあるが、この楽章はそれを極限まで押し進めている。いったいいくつのテーマが同時に鳴っているのかもはや判別できない。ぐちゃぐちゃになっているけど、「そういう曲です」。交響曲なのにピアノがやたら聴こえるけど「そういう曲です」。連弾のオーケストラピアノと独奏ピアノがある。しかも4分音ピアノも使われるので、指示通りに演奏しようと思うと3人の奏者と3台のピアノが必要。
アマチュアが演奏したのは世界初じゃないかと思っているんだけど、違いますかね。別に違っててもいいけど。
打ち込みはとにかくめちゃくちゃ大変だった。音がやたら多い。パートごとにテンポが違っているからいちいち計算しないといけない(特定のパートだけアッチェレランド、とか! まあ現代音楽ではよくあると言えばそれまでだが)。単純に音を重ねて行くとリズム感がなくなってしまうので、どういうバランスにすればいいのか難しい。音が多すぎるため音源の処理が追いつかず、発音が遅れまくる。FMIDICLA で最初に発表したときには多重録音する手段を持たなかったので、発音が遅れたままだった。今回は3回に分けて録音して重ねたので、多少はマシになったと思う。