作曲者 | ガブリエル・フォーレ Fauré, Gabriel (1845-1924) |
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作曲年 | 1896 |
編成 | Piano |
全曲 | ||
MIDI | midi (SC-88 専用; 68 KB) | |
楽譜 | pdf [IMSLP] | |
公開日時 | 1997.7 (Nifty FMIDICLA) / 2011.3.21(本ページ) |
フォーレ作品の中でも異彩を放つ秀作。「ドリーの子守唄」「夢のあとに」あたりを聞いて軟派なイメージを持ってる人は刮目して聴くべし。(「刮目」して「聴く」って変かな?)
この曲では、あちこちで「鐘の音」が聴こえてくる。主題の低音の伴奏もそうだし、第4変奏の装飾音符を伴った高音(4分32秒)や、第6変奏の静かな高音(6分27秒)、第8変奏の左手の持続音(9分50秒)、等々。がっしりした構成感から来る「古典的」なたたずまいや、嬰ハ長調の最終変奏の静かな祈りなどとも合わせて、フォーレが若き日に学んだ宗教音楽学校の伝統を受け継いだ音楽のように感じられる。そういう目で見ると、有名な「レクイエム」とも通じるものがあるかもしれないな。