< n1 n2 ... >
と書くと和音になり、<< n1 n2 ... >>
と書くとポリフォニーになる。次のサンプルでは、1小節目は和音で、2小節目はポリフォニーで書いてみた。
\relative c' { <c e g>4-. <c' e g>-. <c, e g>-. <c' e g>-. | <<c,4-. e g >> << c e g-. >> << c,,-. e g >> << c e g-. >> }
結果は同じようだが、いくつか重要な違いがある。
relative
モードで和音を書くとき、次の音の高さは和音の最初の音に対して決められる。これに対して、ポリフォニーの場合は直前に書かれた音に対して決められる。上の例で、' ,
(オクターブ上下の印)の付け方が違っていることに注意。たとえば、1小節目2拍目の c 音は、1拍目の c 音(和音の最初の音)に対して高さが決められるので ' が必要だが、2小節目2拍目の c 音は、直前に書かれた g 音に対して高さが決められるので、' は必要ない。和音ではタイを音符毎につけることはできないが、同じ高さの音を自動的に判別してタイをつけてくれるので、次のような場合は和音を使うことができる。
\relative c' { \key bes \major <f a c>4\arpeggio ~ a32[ c a f] \stemDown es \stemNeutral f[ a c] }