Ubuntu Studio は音楽制作にも使える、ということになっています。DTM 制作に使うためには、MIDI シーケンサと音源プラグインが使えないといけません。試してみることにしました。「時の案内人」さんのWebコラムがよくまとまっています。大いに参考にさせていただきました。
Timelessberry 時の案内人
LinuxでDTMを始める手順・まとめ
Linuxを用いて、DTM用途にPCセットアップをする選択が現実的なものとなりました。 2020年くらいまでは、あのVSTプラグインが動かない...というケースも稀ではありませんでしたが...
まず MIDI シーケンサです。私は古参の DTMer なので、オーディオよりも MIDI イベントをちゃんと扱えることが優先です。Ubuntu Studio には Qtractor と Ardour がインストールされています。Qtractor はすっきりした画面構成で、なかなか良さそうに見えたのですが、少し使っただけでけっこう頻繁にフリーズを経験したので、選択肢から外しました。Ardour はオーディオの扱いの方が優先されている印象があって、これも見送りました。今は、Reaper を試用しているところです。
REAPER
This is REAPER.
REAPER is a complete digital audio production application for computers, offering a full multitrack audio and MIDI recording, editing, processing, mixing and mastering toolset.
公式ウェブサイトの「Download」ページから、Linux x86-64 をダウンロードします。「13 MB」というコンパクトさにちょっと感動しました。tar.xz ファイルを展開して、その中の REAPER を直接実行します。インストールとか要らないんだ。潔いですね。
立ち上げると、こういうダイアログが出ます。「60日以上使うんなら購入してね」と言ってます。まだ2日しか使ってませんが、けっこう気に入っていて、すでに買う気になっています。
最初は空のプロジェクトが立ち上がります。
Insert > Insert Media File... で MID ファイルを選ぶと、インポートできます。
次に、音を鳴らすためのプラグインです。Wine を使えば Windows 用のプラグインが使える、という話もありますが、少しハードルが上がるし、トラブったときに原因を追い込むのが難しくなるため、まずは Linux ネイティブのプラグインを使います。Sforzando の Linux 用ベータ版が公開されています。とりあえずはこれかな。ダウンロード・展開して、sudo bash install_sforzando.sh でインストールできます。
Sforzando
sforzando is a free SFZ player. Simple but powerful for advanced users
MIDI トラックに音源を割り当てるには、トラック名の横の「FX」というボタンを押します。こんなダイアログが出てきて、インストール済みの音源を選ぶことができます。
音源を選ぶと、このように音源の設定ウィンドウが開きます。「Import」から sfz ファイルを選択すればよいのです。
オーケストラ用の sfz 音源を探してみると、Virtual Playing Orchestra というのが目につきました。
Virtual Playing
Blog Post
Discover the power of Virtual Playing Orchestra, a free orchestral sample library that offers an extensive selection of section and solo instruments for woodwinds, brass, strings, and percussion. Download the library and start exploring the carefully crafted sounds and essential...
また、Versilian Studios Chamber Orchestra というのもありました。
Versilian Studios
VSCO 2: Community Edition (CE) - Versilian Studios
VSCO 2 Community Edition (CE) is an open-source, open-ended subset of the main VSCO 2 library designed for young composers, hobbyist sample library developers, and students around the world to create better sounding music for free and learn more about the process of sample library development.
パパこっこさんとの共作、バルトークのピアノ協奏曲第2番第1楽章を鳴らしてみました。管楽器は Virtual Playing Orchestra、ピアノは VSCO です。音が出ないときは、Options > Preferences で、Audio/Device が JACK になっていることを確かめるとよいようです。
なお、録音は Reaper の File > Render でできます。
こんな風になりました。管楽器の伸ばす音が膨れるのがいけませんねえ。なんで世の中のオーケストラ音源ってこういう癖を持ってるのが多いんでしょうか。「オーケストラ音源」を使うとき、ふわ〜っとした甘ったるいムーディな曲を作りたがる人が多いからですかね。
