多治見市にある岐阜県現代陶芸美術館に行ってきました。お目当ては、「七代 加藤幸兵衛 展」です。
岐阜県現代陶芸美術館
美濃陶芸の系譜 七代 加藤幸兵衛 展
このたび岐阜県現代陶芸美術館では、「美濃陶芸の系譜七代 加藤幸兵衛展」を開催する運びとなりました。
加藤幸兵衛氏は、イランの「ラスター彩」の復活にも尽力されたそうで、イランの多くの陶芸家と交流をお持ちだそうです。昨今のイラン情勢と関連して、「イランの作家たちを心配している、早く戦争が終わってほしい」というコメントを地方ニュースで何度も発していらっしゃいます。
展示されていた作品のスタイルは多様でした。これはラスター彩の技法を取り入れた陶壁です(写真撮影OKでした)。
青い発色(ペルシアンブルーだそうです)が印象的な作品もありました。この青はけっこう好きだな。
この他に、「ロイヤル コペンハーゲンと北欧デザインの煌めき」という展示もやっていました。むしろ、こちらの方が主展示です。おしゃれな陶磁器がたくさんありました。私は精緻なガラス工芸のデザインに惹かれました。
もう一つ、第13回国際陶磁器美濃グランプリの受賞者であるイエリザベタ・ポートノヴァさんの「八百万の神」という展示もありました。ウクライナの陶芸作家であるポートノヴァさんが美濃に滞在して制作されたものです。これはちょっと濃すぎて、いまいちついていけませんでしたが、エネルギーはものすごく感じました。
この美術館は、多治見市と土岐市の境界付近の森林地帯にあります。建物のすぐ裏に森が広がっていて、フィトンチッドの香りがします。今日は快晴だったので、建物・森・空のコントラストがとてもきれいでした。
多治見駅から美術館までは、「ききょうバス」の「オリベ観光ルート」を利用しました。バスの中には、ご当地アニメ「やくならマグカップも(やくも)」のポスターがあり、バスのアナウンスが声優の田中美海さん(豊川姫乃役)でした。え、「やくも」は知ってたけど、アニメ化されたの相当前じゃない?まだ引っ張ってるの??とか思ったのですが、とんでもない見当違いでした。公式ウェブサイトによれば、「やくも」は2010年に多治見市の呼びかけでフリーペーパーが始まり、現在でも継続して発行されているとのことです。そうか、アニメに便乗してるんじゃなくて、最初から本気で多治見市をプロデュースする目的でコミックを作ったんだ。
仕掛け人の方へのインタビューが 2021年の ITmedia ビジネスオンラインに載っていました。そういう経緯があったんですね。
ITmedia ビジネスオンライン
多治見が舞台の陶芸アニメ『やくならマグカップも』、“原作者”は東京ディズニーランド生みの親! 仕掛け人が明かす観光戦略の裏側
聖地巡礼の元となる地域住民がコンテンツを制作し、アニメ化となる原案を作る——そんな地方創生戦略のもとに動いていた作品がある。漫画『やくならマグカップも』だ。陶芸に打ち込む女子高生を描いた作品で、「美濃焼」で知られる岐阜県多治見市を舞台にしている。
多治見市は頑張っているし、とても面白い街でした。「夏の最高気温を競っている町」ぐらいのイメージしかなかったのですが、ずいぶん印象が変わりました。また機会があれば訪れてみたいと思います。

