クレッシェンド、デクレッシェンドのヘアピンは、普通水平に書かれる。ところが、特定のボイスにヘアピンをつけるときは、水平に書くと「ボイスについている」感じがしない場合がある。
\relative c' { \clef bass << { \dynamicUp r4 g\< ( c f | e2\> ) r2\! } \\ { c,1 ~ c1 } >> }
\override Hairpin #'rotation = #'(...)
というコードで、回転させることができる。#'(...)
の中身は3要素のリストで、回転角・中心点のX座標・中心点のY座標。
\relative c' { \clef bass << { \dynamicUp r4 \once \override Hairpin #'rotation = #'(15 1 0) g\< ( c f | \once \override Hairpin #'rotation = #'(-10 -1 0) e2\> ) r2\! } \\ { c,1 ~ c1 } >> }
\override
は、ヘアピンをつける音の直前に置かないといけない。上の例だと、r4
の前に \override
を動かすと、効かなくなってしまう。
(2021/01/26 作成)