2021年06月24日

オリンピックはもはや憎悪と軽蔑の対象でしかない(つづき2)

 スポーツに関わる人たちの発言について。

 認めてない人いっぱいいますよ。今でも「中止してくれ」って声を上げている人がいるじゃないですか。川淵氏は、そういう人の声を全く黙殺して、自分の論理でしか語ってない。そもそも、なんで「オリンピックは(特別だから)しょうがない」と思ってもらえると考えてるんですか。

 一方、山口香さんはやっぱりバランス感覚がある。

 全くその通りだ、と感じるところが多々ある。特に、「特別な人たち(選手たちのこと)のためになぜ私たちの税金が使われなければいけないのか、と人々は思うだろう。」というくだり。選手たちだけならまだしも、「関係者一同」のためにも使うわけだよね? ほんま、なんでやねん。

 もう一つ、「議論したら負けるから議論しない、では、結局、やる前から負けている」という指摘もすばらしい。ただ一言付け加えておきたいのだけど、この風潮に毒されているのは、老人だけじゃないですよ。若い人も「なるべく摩擦を起こさないようにする」ことに心を砕きすぎで、ちゃんと議論する文化がない。山口さん、そのスタンスで、ぜひ若い人の意識改革にも取り組んでください。ごく一部のイケてる若者はそういう意識を持っているのかもしれないけど、一部じゃなくて、「草の根的に」議論する文化を育てていかないといけないんです。そうでないとこの国の未来はない。

 そして、メディアをばっさりと断罪する発言もありました。

 そうだよ。忘れないよ。もし、幸いにしてオリンピックが何事もなく(んなわけないけど、何事もなかったことにされて)終了したとしても、言葉を弄して私たちを誤魔化し続けた政治家とスポーツ関係者と、それを黙認し続けたメディアの罪深さは忘れないよ。

 もちろん私は、今後オリンピックは見ませんし、オリンピックに熱狂する人からは努めて距離を置きます。山口さんのおっしゃる通り、マイナースポーツを楽しむ数少ない機会であったのですが、ここまで醜悪な面を見せられては、心安らかに観戦することなどできるはずもない。

タグ:社会
Posted at 2021年06月24日 22:42:48
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