2013年12月19日

昭和2年女子生徒の職業感

 「偉人になりたい少女たち」(荒田洋治先生のブログ)。昭和2年に東京で小学校4〜6年の女子生徒に「将来なりたい職業」を聞いた結果だそうな。

山の手:偉人 3771、先生 1051、商人 158、裁縫師 113、人妻 183、学者 165、芸術家 149、医者 49、看護婦 56、髪結師 34、女学生 42、職業婦人 39、奉公人 23、政治家 26、運動家 20、職人 11、軍人飛行家 11、役者 6、商店員 0

下町:偉人 4174、先生 868、商人 291、裁縫師 169、人妻 98、学者 92、芸術家 60、医者 51、看護婦 42、髪結師 60、女学生 91、職業婦人 78、奉公人 72、政治家 39、運動家 29、職人 26、軍人飛行家 14、役者 11、商店員 3

 いろいろとつっこみどころ満載ですね。偉人になりたい子が圧倒的に多いというのもなんか不思議だが、そもそも「偉人」って職業なのか? 「女学生」は明らかに職業じゃないだろ。「職業婦人」も変。婦人が職業についていたらみな「職業婦人」でしょうが。「軍人飛行家」が異色だが、当時女子が軍人飛行家になることはできたんだっけ? 「なりたい」職業だから別に実現しなくてもいいのか。

 それにしても、「昭和史全記録」なるぶっとい本からこんな記事を掘り起こしてくる荒田先生の感覚には恐れ入る。単にヒマなだけかも知れないけど(失礼)

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Posted at 2013年12月19日 22:24:33
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