ヒメが最近リトミックの教室でピアノを習っているのだが、これが面白いらしく、家でも「ぴあのどりーむ」というテキストを開いて熱心に読みふけっている。幼稚園でもピアニカの時間が楽しみらしい。ちょっと困るのは、知っている歌を片っ端からでたらめな「どれみ」で歌うことだ。例えば下のような調子。なまじこちらが音楽をかじっていると、これを延々と聞かされるのは耐え難い苦痛なのである。
先日は、お風呂の中でプリキュアの主題歌「スマイル go go!」をこの調子で歌い出したものだから、仕方なく正しい音名で歌い直してやると、口を半開きにして一心に聞き入りだした。しかも、翌日妻に「おとうさん、またプリキュアのうたのどれみをおしえてくれるかなあ」と言っていたらしい。こういうのは興味を持った瞬間に一気に乗るに限る、と夜中の３時までかかって Lilypond で打ち込み、楽譜＋歌詞＋音名を清書してやった。この歌、メロディは素直なのだが、音がけっこうひねってあって、イントロはハ短調、メインフレーズはハ長調だがところどころハ短調をかする。当然あちこちで黒鍵を使うし、音域はラ−レの１１度、長さは４０小節以上ある。まあヒメが弾けるレベルじゃないけど、できなくて放り出すならそれでも別にいいし、好きなところだけでも弾ければ楽しかろう、と思ってピアノの上に置いておくと、なんと２日でほとんど全部弾けるようになってしまった。あっぱれ。
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