2006年10月06日

2006年10月06日

 難病の子供を救うために募金を始めた人たちが嫌がらせを受ける、という出来事があったらしい。嫌がらせという行動はあまりにも幼稚で不見識だが、一方こういった募金活動に疑問を感じることはある。一人の特定の人間を救うために不特定多数から寄付を募る、という行為にどういう意味があるんだろうか。臓器移植手術を外国で受けるために必要な費用は、普通の個人の手に負える金額ではない、ということはわかっている。でも、経済的理由で満足な医療を受けられない人は世の中にはたくさんいる。そういう多数の人たちの困窮に目を向けることはないのに、特定少数の人を「選んで」集中的に援助するのであれば、その人が選ばれる理由は何なのだろう? 仮に、同じような境遇の患者さんを援助するための基金を設立しようとしていて、それに対する寄付を募るのであれば、これは理解できる。でも、ある特定の一人を助けるための募金というのは、僕にはどうも理解できないのだ。

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Posted at 2006年10月06日 22:26:40
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